ロック・オブ・キャシェル
いよいよロック・オブ・キャシェルが見えてきました。
高台の上に作られた圧倒的な存在感を放つキャシェルの岩。
その昔、この岩を口に加えながら空を飛んでいた悪魔が地上を見ると、ここに教会を作ろとしている聖パトリックを見つけました。びっくりして思わず加えていた大きな岩を落としてしまった場所という伝説が残っています。
1101年に教会としての役割になるまで、ここはマンスター王の居城があった場所でした。歴史を振り返ってみると4~5世紀くらいからここに王朝があったことになります。
さて、早速敷地内を散策してみましょう。
まず視界に飛び込んでくるのはもちろん一番大きな大聖堂ですが、すぐ近くにクロスが建っています。
ここのクロスは通常のハイクロスとは異なり、リングがありませんでした。
今は片側しか残っていませんが、支えがあるのも特徴的。今は、認識するのも難しいのですが、おそらく西側部分はイエス・キリストが、東側部分には聖パトリック(もしくは司教、大修道院長)が刻まれています。
しかし、ここにあるのはレプリカです。
隣の建物内に展示・保管(聖パトリックのクロス:12世紀)されています。
15世紀に作られた聖歌隊のホール及び宿泊施設も復元されています。
見事なタペストリーが掛けられており、キッチンもあります。
この建物に先ほどのクロスもあります。
続いて進んでいくと、
2016年はまだ工事中だったコーマック礼拝堂(1134年)
ようやく外観の修復が終わりました。外壁に使われているのは砂岩で約16,000個使用されているそうです。
三角屋根は伝統的なアイリッシュスタイルで、丸みを帯びたアーチ形の窓枠はロマネスク様式。
残念ながら内観は引き続き修復中とのことで見学できず。
写真は2016年夏に撮影したものです。
壁画にペインティングが施されているのは中世アイルランド教会では非常に珍しいものになります。
ここロック・オブ・キャシェルで一番古い建物はラウンドタワー(1101年)
大聖堂と隣接していて、聖堂内からタワー内にはいることもできたようです。
聖パトリック大聖堂は1230年~1270年に建てられ、その後増改築を重ねていきました。
建物自体はキリスト十字型をしているのですが、身廊部分が聖歌隊席に比べて短いのが特徴の大聖堂になっています。
この大聖堂が作り始まったころには、すでにラウンドタワーもコーマック礼拝堂もあったため、それらを含めるために通常の十字の形にはならなかったようです。悪魔が落して大きな岩の上のスペースですからね。有効活用するための形になったのでしょう。
この遠くからでもすぐに見つけることができる立地条件と規模の大きさ。
アイルランドの歴史の上でも非常に重要なロック・オブ・キャシェル。
当時の繁栄ぶりが脳裏に浮かびます。
個人的にはアイルランドで1、2を争うスケールの大きい遺跡ではないでしょう?
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