旅の目的
旅行の目的って人それぞれですよね。
アイルランドで言うならば、ケルト文化、神話、音楽、石の文化、妖精、気が遠くなるような月日が残した大自然、ギネスビール、ウィスキーなどなど。
私がアイルランドにやってきた目的ももちろんあって・・・まぁこれはまた別の機会としましょうかね(笑)
今日の旅の目的は“ある標識”を探すこと!!
朝8:30にTralee トラリーの宿を出発し、目指すはケリー周遊路 Ring of Kerryです。
旅の目的なんて大きく出ておきながら、あまり下調べはせずに、そこにあるらしい・・・くらいで車を走らせてしまいました。
9:00過ぎには周遊路に入り、ダンロー渓谷やアイルランドで一番高い山キャラントゥール Carrauntoohilに心を奪われながらも軽快に道を進めていました。
ダンロー渓谷
そして、“そこ”の周辺に近づくにつれ、見逃さないように細心の注意を払いながら運転していきます。
自分の右側に出てくるのか?はたまた左側なのか?情報では、観光地化していていつも車が止まっているからすぐ見つかるなんてものも。ドキドキしながら、そこの場所、レディース・ビゥーへと辿り着きました。
眼前に広がる壮大で息を飲むような美しい景色もそこそこに、ここからが勝負です。
何故なら、そのある標識はこの周辺で目撃されているからです。
大分引っ張ていますが、もうお気づきの方もいるかもしれません。
それは、レプリコーン・クロッシング(妖精の横断に注意)という道路標識のことです。
アイルランドには、現在も妖精が住んでいると言われており、何を隠そう私もその存在を信じて疑わない一人なのです。
その代表的な妖精が靴の修理職人であるレプリコーンです。他にももうすでに靴作りをやめてしまい、飲んだくれてばかりいるクルラホーンなどがいるそうです。そして、その標識がある、なんてメルヘンチックなんでしょう。
そうです。そのリプリコーン・クロッシングを見つけることが今日のミッションなのです。
さて、話は戻って、すでにレディース・ビューから15分近く進んできましたが、それらしきものは見つかりません。
困った時は、聞いてみようにも、なかなか地元の人らしき人はおらず、ドライブコースでもあるため、ロードバイクでサイクリング・・・というよりもトレーニングしている人たちがたくさん。さすがにそれを止めてまで尋ねるのは気が引ける。更に注意しながら車を走らせていると、何やら車がたくさん停車しているポイントへ。もしやここかと思いながらも地元の人らしき人へ声をかけてみる。
そこで得た情報は、「見たことはないけど、聞いたことはある。レディース・ビューのところにある。」
「かつてはあったらしいけど、今はないらしいよ」「いやいや今もまだあるわよ」
「妖精は存在しないよ」などなど。
やっぱりレディース・ビューがポイントで、今いる場所から戻るような形で左側に出てくるらしい。
これで絶対に見つかると自信に満ち溢れながら来た道を戻っていく。
今度は左側だけを注意しながら進んでいくもみつからないまま、レディース・ビューを通過。いやいやこの先だったのかなと思いながら足取りならぬ、車取りも重くなっていく。
時刻はすでに12:00を回っていた。
今日の計画では、午前中のうちには、標識を発見し、その後国立公園内を散策。一度キラーニー市内に入ってから周遊路を1周するというもの。
その後も何度か、行ったり来たりしながらもお目当てのものは見つからず・・・。
これはレプリコーンのいたずらにあっているなと真剣に思い始める。
そう、アイルランドでは何故かわからない原因で起こったことは、レプリコーンの仕業と言われているのだ。
続く
- 関連記事
-
-
旅の目的 ~続き
-
旅の目的
-
タイタニック号の最終寄港地コーブ
-