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〜ダブリン在住スタッフよりお届けする、アイルランド旅行&生活情報〜
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タイタニック号の夢

ベルファーストには何度か行ったことがあったのですが、タイタニック・ベルファーストというすごいタイタニック号の博物館が出来たと聞いて、是非行ってみたいと思っていました。そしてチャンスが!

ベルファーストは北アイルランドというイギリス領の国の首都です。アイルランドと陸続きでアイルランドの首都ダブリンからほんの2時間半で行ける違う国です。イギリス領になるまでには長く辛く複雑な歴史があるのですが、とりあえず、アイルランド人と同じ顔の人たちが住み、同じ言語が話される国で、使われる通貨がユーロじゃなくてポンドだということが観光客にとっては大きな違いです。実際は社会制度などいろいろ違うようですが。

この都市の一部の区域は危険な区域として知られています。紛争やテロ行為がつい最近まで行われていたからです。この都市で調印された『ベルファスト合意』から最近、平和への歩みが始まったのでした。海外からの企業や投資も増えて、目覚ましい経済発展をしています。

負のイメージを払拭するシンボルになるかのようにタイタニック・ベルファーストは輝かしい存在感を与えています。負のイメージと言えば、タイタニック号が造られたのはこのベルファーストの造船所。世界で一番大きくて華やかだった豪華客船を造り、誇ったのもつかの間、沈没した船を造った不吉な場所とのレッテルも長い間あったことでしょう。

そんなことで、このタイタニック博物館は、映画タイタニックの人気に乗じて観光客のために造られたのですが、なかなかよくできております。7カ国語くらいある音声ガイドは残念なことに日本語はなかったのですが(日本人観光客が増えればそのうちできるかも)、全部説明を聞くと3時間は余裕でかかるくらいの見応え。体験型博物館で、テーマパークのように乗り物に乗ってタイタニックが造られた様子を実物大で体感することが出来たり、海の中に潜った感じで海の底に沈んでいるタイタニックを見ることが出来ます。

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タイタニック博物館の高さはタイタニック号の高さと同じに造られているのだそうです。博物館の前の茶色い彫刻の文字が見えますか??

タイタニック・ベルファーストはただ沈んだ船について語っているのではありません。タイタニック号が造られた時代の背景にあった出来事やベルファーストの産業の歴史、そしてタイタニックが運んだ人々の夢や希望の物語、そして豪華客船の内部、さらにはタイタニック号の事件の後のごたごたやタイタニック号の事件を映画化したものや音楽にしたもののアーカイブまで、興味深い様々な角度からタイタニック号を丸裸にして展示しているすごい博物館なのです。

もし、タイタニックに興味があれば、是非足を運んでみてください。

タイタニックはたくさんのアイルランド人やイギリス人を乗せて大西洋航路を進み、アイルランドの「コーブ」と言う、かつて「クイーンズランド」と呼ばれていた港を出た後、次の港を見ることはありませんでした。もちろん、コーブでもタイタニック号の博物館があり、大観光名物となっております。私はまだ行ったことはありませんが、こんなにタイタニックにゆかりのあるアイルランドはタイタニック・ファンにはたまらないのでは?

タイタニック・ベルファーストに行くには? こちら

タイタニック号最終寄港地コーブにいくには?

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