いよいよ来月に迫ってきた聖パトリックス・デイに向けて3週連続でお送りする新企画。
ダブリンの街もフェスティバルに向けて大忙しです。

第1回は、そもそも聖パトリックとは?
聖パトリックは、432年アイルランドにキリスト教を大々的に広めた聖人です。
ブリテン島(今のイギリス)出身の彼は16歳の時に誘拐されてしまい、アイルランドに連れてこられてしまいました。
そこで、6年半の間、羊飼いの奴隷として働かされますが、ある日お告げを聞いて、小舟で脱出することに成功します。大陸に渡ったパトリックは、キリスト教の教えを受け、今度は自らの意志により、アイルランドに戻ってきてキリスト教の布教を始めます。
ただ、その当時アイルランドには、ドルイド教という太陽信仰がありました。パトリックは、キリスト教を押し付けるのではなく、双方を融合させながら広めることに成功しました。
何故なら、彼は羊飼いとして働いている間にドルイド教のことも知っており、双方の良さを認知していたからです。
もし明日から、信じる神様は違いますと言われても、誰も信じることはできないでしょう。
そしてそのキリスト教とドルイド教の融合が現れているのが、アイルランド各地で見ることのできるケルトの十字架です。
太陽信仰の日輪とキリスト教の十字架が組み合わさっています。

モナスターボイスのハイクロス

聖パトリック大聖堂(ダブリン)

聖パトリック像(聖パトリック大聖堂内)
大聖堂内、西側の見事なステンドグラスには、パトリックの生涯が描かれています。
ステンドグラス

写真はその一部抜粋
次週、第2回は「 聖パトリック・フェスティバル どうお祝いするの? 」です。
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ツアーレポートが担当のガイドさんより届きました。
今回はビールやウィスキーが大好きなお客様を醸造所などを巡るツアーへご案内させていただきました。
アルコールが好きだから・・・と一口には言えない、多趣味なお二人は、フィル・リノッツのお墓詣りや古城などを回り、日々遭遇する羊や牛や馬、ワンちゃんなどたくさんのことに笑顔を見せていただき、ご一緒していて楽しく、公私共に勉強になったツアーでした。
まずはダブリンからスタート。

アイルランドのロック・シンガーで若手ミュージシャンのバックアップにも尽力したフィル・リノッツさんのお墓詣り。
https://www.instagram.com/p/BQu2z6kAl4E/?taken-by=japanirelandtravel
現在は、諸事情により修理中の銅像。2015年12月撮影。弊社インスタグラムにて公開中。

クロンターフキャッスル・ホテル

ドロモランド・キャッスル・ホテル

ジェイムソン・ミドルトン蒸留所

スミズウィック・エクスペリエンス

ギネスストアハウス
そして、ランチを食べに立ち寄ったパブの数々(笑)
小さな村のパブでは、地元の方たちのパブの楽しみ方や気になったビールは試飲させてくれる丁寧なサービスなど、アイルランドの方たちの温もりに触れることができました。
街や村を歩きながら、ここのパブがいいと直感で判断されるお客様。今回、私も初めて訪れるパブが多かったのですが、どのパブも個性溢れる雰囲気が何ともたまらないこともさて置き、そこを見つけるお客様の嗅覚に驚かされる日々(笑)

クリフデンのパブでいただいたカラマリ(イカリング)
そして、何よりも印象的だったのがお客様のスマイル。
新しいものを発見したり、感じたり、味わったときのお二人の子供ような笑顔は本当にキラキラしていて、ご一緒させていただいて本当に嬉しかったです。
素晴らしい夢の実現のためにも、アイルランドを訪れたお二人。
またのお越しをお待ちすると共に、夢の実現を楽しみにしております。その際には、是非ご一報くださいね!!
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世界のアイリッシュパブから
今回からスタートした新企画。ギネスビールを愛してやまない当担当者Mが世界のアイリッシュ・パブを訪れて、本家”非”公認ではあるものの、ギネスビールの味、注ぎ方、パブの雰囲気などをチェックしにいくというシリーズです。
初回となる今回は、バルト3国の一つラトビアの首都リガからです。
旧市街にある2つのアイリッシュパブを訪れました。

①Paddy Whelan's Irish Pub & Sports Bar
http://www.pub.lv/web/lv/
雪の降る中、道に迷いながらも見つけたギネスの看板。アイルランドでは当たり前にみることのできる光景をやっと発見した時の何とも言えぬ、あの安堵感・・・ありがたい。


お店の方たちは、アイリッシュではないものの陽気でおしゃべりで(笑)
注文したギネスビールには、きちんとシャムロックを描いてくれました。

下記、バーテンダーさんとの会話
「これを描かないと本物のギネスとは言えず、お客さんたちもないと納得しないんだよ(笑)」
「そうなの!?アイルランドでは描かないところもあるよ」
「ええ!!信じられない」とあきれ顔。
「まあ、きっと、アイルランドのパブは忙しすぎて、描いてられないんだろうな」・・・と笑っていました。
②Moloneys Pub http://moloneyspub.com/
2件目は、先ほどのパブから徒歩2.3分のすぐ近く
こちらはすぐに発見しましたが、やはり嬉しいあの看板。

ミュージシャンの演奏を聴きながらの一杯。
忙しく働く、手際のいい店員さんたち(でも音楽には口ずさんだりとのっている)、ミュージシャンとお客さんたち・・・
パブだわ と感動してしまいました。

ちなみに・・・
今回、一緒にラトビアに行ったアイリッシュの友達たち。誘ったらギネスは、アイルランドで飲むのが一番だから行かないって断ったくせに、ホテルに戻ってからパブの話をしたら急に行きたくなったのか、寂しくなったのか。夜中に同じパブに行ったらしいです(笑)今度は一緒に行こう!!
ギネス大好きMでした。
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ディングル半島のガララス礼拝堂・キルマルケダル教会を過ぎ、R559を走らせること30分、そろそろなんらかの看板でもでてきても良いのではと思いながら、ダンベッグの砦にて地図を確認。だいぶ通り過ぎていることに気づく。
さて、どうしたものか・・・。
それでも、引き返しすこと20分。Dunquinに入る。
ここまで来ると、さっき通った道だからと看板を探すやら、映画のシーンを思い浮かべながらキョロキョロと探す。ただそれらしきものも、発見できず途方に暮れる。
すると偶然にも現地の人らしき老婦人が歩いてらっしゃるのを発見。
すぐに声をかけると、もちろんその場所を知ってらっしゃって教えて下さいました。
一つの丘を指さし、「あの丘にあるお家。あの丘を目指して、ホステルを通過したら左に曲がるのよ。」
なんとも丁寧に教えて下さいました。ありがとうございます。
なんだ、簡単じゃないかと思いながら、丘を目指して車を走らせる。
しかし、この時はまだ、それが本当に難しいものだとは思ってもみなかった・・・。
まず、丘を目指している時点で、丘らしきものが辺り一面に広がっているため、どれが目指しているものなのか自信が無くなってくる。道中、犬を散歩をしている女性を発見するも、どうにかなるだろうと声をかけずに通過。
それでも、言われたとおりにホステルを通過して、左折すると・・・・なんと民家の行き止まりに。絶対に間違えた!!慌てて来た道を引き返しながら、それらしき建物を探す。
探すも探すもやっぱりまた見つからない。しかも、次第に雨も強くなり今度は、辺りには誰も見かけない状態に・・・聞こうにも誰もいない。さっきの女性に聞いておくべきだったとの後悔が何度も襲ってくるがあとの祭り。
その後、何度かその周辺を行ったり来たり彷徨うは、廃屋を見つけては車を降りて行ってみるも目的のものではない。
辺りの民家もクリスマスのイルミネーションは点灯しているものの、どうやら在宅ではないらしい。
本当に困った。ディングル半島ドライブはまだ半分近く残っている。時計の針は、すでに16時半を回ろうとしている。
車から降りて、寂しい気持ちと疲労感に襲われながらホステル辺りをうろうろしていると、一軒の民家の窓際に、ギネスビールを片手に海を眺める男性を発見!!
ここぞとばかりに手を振って助けを求める。
事情を説明すると、彼は開口一番。
「事情はわかった。その前に一杯、中で飲んで行かないかい?」
何とも、心強く、ありがたく、涙がでるくらい嬉しいお言葉を頂きました。ギネスビールは大好きだし、何とも貴重なお誘い・・・心は相当揺れ動いたものの、まだ自分にはやらなければいけないことがここにある。
そう、その目的地を訪れること。
丁重に、丁重にお断りして、道筋を念入りに確認し、後ろ髪をひかれつつ、車にて再々出発。
再び、車を停めた場所は、先ほどの老婦人に教えてもらい、一番初めに訪れた民家の前。なんとそこから、徒歩にて、崖を下っていくのだ。
通りからではわからないはずだ。車道からはまったく見えない崖の下にそれはありました。
周りには、たくさんの羊たちが草をついばみ、それらしき看板も何もありません。
ライアンの娘:原題 Ryan’s Daughter
1970年のイギリスの映画です。アイルランド独立戦争前のアイルランド島の寒村を舞台にしたヒューマンドラマで、ディングル半島の美しい砂浜などでも撮影が行われていました。
今回訪れたのは、今でこそ廃屋となってしまいましたが、主役のサラ・マイルズ演じるロージーが夫チャールズと生活していた住居兼小学校です。




男女で分かれている入り口や教室だった場所など、ここで撮影が行われたと思うと感慨深いものがあります。




大自然の中で生きる人々や、豪快な嵐の中の波の音、パブでの憩いの雰囲気など人間味溢れる映画です。
その後、宿泊先のTraleeの街に戻って、すぐにギネスビールを流し込んだことは言うまでもありません。
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