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アイリッシュ通信☘

〜ダブリン在住スタッフよりお届けする、アイルランド旅行&生活情報〜
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The Winter Solstice

12月21日は冬至の日。英語で言うとThe Winter Solstice

一年で一番夜が長い日・・・ということは、次の日から少しづつ日照時間が伸びていく夏の始まりでもあります。
狩猟民族から定住型の農耕民族へと変わり、牛や羊の家畜を飼い、大麦や小麦を育てていた約5200年前の人々は、1年のうちで、今がどの季節にいるのか、そして、いつ種を撒いて採取すればよいかを知る必要がありました。
アイルランドに数多く残されているモニュメントは、そう言ったカレンダーとしての役割もありました。
世界遺産ニューグレンジはその代表的なものの一つで、冬至の日の朝8時58分から9時15分までの約17分間のみ地平線から上がってくる太陽の光が、ルーフボックス(天窓)と言われる小さな隙間を通り抜け、室内を暖かく照らします。
時間の経過とともに、日光の差し込む角度が変わるために、室内は元の冬の暗闇に戻る。その当時の人々は、冬至の日を知る天文学的な知識とそれを測定するモニュメントを作る建築学に非常に優れていたことがわかります。
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実際に、冬至の光を室内で体験できる人数は毎年25名。(内部はそんなに広くないので、これが定員です)そして、その25名は抽選で選ばれます。ニューグレンジのヴィジターセンターに応募箱があり、毎年3万通を超える応募が世界中からあります。
これが「第一」の運試し!・・・?ん?第一??
 第2の運試しは、当日の天気ですね。
もし、運良く抽選に当たったとしても、その日が曇りや雨で太陽が現れないと、室内は17分間、冬のアイルランドの真っ暗闇に包まれたままとなります。(ちなみに冬は、そんな天気の日が多い・・・)
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まあ、冬至の太陽光を浴びることができなくても、その日にニューグレンジを訪れるだけでも神聖な太陽のパワーを感じることができると思いますし、実際にたくさんの人が周りに集まります。

残念ながら今年も私は抽選に漏れてしまいましたが、果たして今年は無事にニューグレンジの空は晴れるのでしょうか?

 ( 注意 ) 写真は、2014年12月21日撮影。その日は特別に撮影が許可されました。通常のツアーでは、室内の撮影はNGとなっておりますので、ご注意下さい。

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