アイルランドのパブの楽しみ方いろいろ
アイルランドと言えばパブです。パブはただのバー(居酒屋)ではありません。大人がお酒を飲む場所ではありません。それは「パブリックハウス」の略で、いわば公民館のような、皆が集まる場所。教会と、店と、パブがあれば人口に関わらずその集落を村と呼ぶという話があるくらい、大事なもの。パブでは出会いが生まれ、アイルランドの伝統音楽が生み出され、伝統舞踊が生み出され、ギネスが生み出され、ウィスキーが生み出され...パブからアイルランドの文化は始まったと言っても過言ではないかもしれません。
アイルランドのどの町を見ても、パブが一番カラフルで目につく建物。思わず入りたくなる感じです。
ダブリン・テンプルバー
ダブリン・テンプルバー
タラ・ストリート付近 ゴールウェイ
多くのパブはランチから営業しています。パブでおいしいものが食べられるんです。日本のファミリーレストランのような手軽さです。子どもも入れます。パブの食べ物として有名なのはバターとクリームたっぷりとシーフードで作ったスープ、シーフードチャウダーとかフィッシュ&チップス。
シーフードチャウダー
でっかいどんぶりに入ったスープにホームメードブラウンブレッドがついてくるのですが、これが日本人に取ってみそ汁のように、お腹と心が温まる食べ物なんです。
フィッシュ&チップスって知っていますか?通常タラのような白身魚に衣をつけてどんと揚げた魚と、チップスは山盛りフライドポテトです。豪快なファーストフードです。お腹はいっぱいになりますが、野菜が恋しくなりそうですよね。ところで、こちらではフライドポテトにはモルトビネガーをふりかけて食べる人が多いです。ケチャップをつけるのが世間の常識、と思っていた方。目玉焼きにつけるものが地域や家庭で違うように、プライドポテトにもいろんなものがつけられるようです。パブでは何をかけてもいいように、たくさんのソースが用意されています。
何がなんだかわかりませんね。ちなみに、こちらでは写真の厚さで豪快に切られているポテトはチップスとよび、日本でポテトと呼ばれている細切りのものはフレンチフライと呼び、日本でポテトチップスと呼ぶ薄くて輪切りのものはクリスプス(Crisps)と呼びます。アイルランドでは全種類、よーく食べます。19世紀にアイルランドで起こったジャガイモ飢饉でどれだけの人が亡くなってアメリカに移住したか...それくらい今でもたくさんじゃがいもを食べる人々です。
飲む人にとってみたら、パブはやっぱり飲む場所です。いろんな種類の飲み物がありますが、やっぱり生でしょう!アイルランドは水がきれいなのでビールの醸造所が多く、美味しい地ビールがたくさん作られています。黒いビールギネスビールは世界的に有名ですが、他の地域ではもっと美味しいと地元の人に評判の生ビールがたくさんありますよ!
ウィスキーもしかり。アイルランドはウィスキー発祥の地です。3度も蒸留させるアイリッシュウイスキーはスコッチよりも手間ひまかけて作られるのだそうです。味わって飲んでください。
そしてウィスキーとコーヒーとクリームでリッチに作られるのがアイリッシュ・コーヒーです。写真のパブは有名な観光地ケリー周遊路の途中の有名なパブ『レッド・フォックス』でジュリア・ロバーツとか有名人も訪れたことがあるそうですが、雰囲気のあるいいパブでした。
アイルランドに行ったら、パブに行かないと始まりません!一人で入るのはちょっと勇気がいりますが、そんな方はジャパンアイルランドトラベルの日本語ツアーでダブリン在住日本語ガイドとアイリッシュパブをはしご酒するユニークなツアーにご参加ください!パブを体験せずして、アイルランドを知ることはできません。
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