近くて遠い国…英女王、アイルランドを初訪問へ
イギリスのエリザベス女王が今春、アイルランドを初訪問する見通しです。
実現すれば、イギリス君主の訪問は1911年以来、実に100年ぶり、アイルランドが1937年に英国から独立してからは初めてという歴史的出来事となります。
アイルランド外交筋によると、両国は女王が5月中旬にアイルランドを公式訪問する方向で最終調整に入りました。今月25日の総選挙後、首相就任が有力視されている野党第1党・統一アイルランド党のエンダ・ケニー党首も8日、イギリスのBBC放送とのインタビューで「女王がいらっしゃれば、アイルランド国民の大半は温かく歓迎する」と述べました。
ダブリンを最後に訪れたイギリス君主は、女王の祖父ジョージ5世。当時、アイルランドはまだイギリス領でした。
12世紀からイギリスの事実上の植民地となり、1800年に併合されたアイルランド国民の一部には反英・反英王室感情が強い上、英領・北アイルランドの帰属問題もあり、両国関係は必ずしも円滑ではありませんでした。女王の訪問は、「距離的には最も近いのに、遠い」とされる両国関係に新たなページを開くことになりそうです。
参考:読売新聞
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